
昨今では、水中ドローンの新しいタイプが続々と製造販売され、価格も手ごろになり、機能も充実しています。
高性能カメラでの撮影に加えてレーダーやソナーなどを使い、各種精度の高いデータを収集できるようになったことで、活躍の場はさらに広がっています。
水中ドローン使用例
- 点検/調査
- 橋梁、 ダム、テトラポット、マンション水タンク、水族館、河川、沈没船、洋上風力発電の設備の基礎部分、その他船艇全般、海底ケーブル、水中事故における損害調査
- 災害
- 探索/救助、河川/海中事前調査&マッピング、災害後の調査
- 漁業/養殖
- 生け簀、網の調査や点検、網の管理や清掃、魚の生育状態、漁場(海底)状況把握
- エンタメ
- 海中撮影、テレビ/映画等メディア、ダイビング、水上スポーツ、釣り
- 教育現場
- 環境学習(海洋ごみ/磯焼けの実態等)、生態観察、環境の変化の推移
- セキュリティー
- 重要施設の警備、越境侵入、密漁、犯罪行為の監視




水中ドローン講習・検定
水中を動く水中ドローンの場合、航空ドローンのように墜落する心配はないですが、船にぶつかったり、養殖している網に絡まったりと多くのリスクがあります。 また、ドローンに関する法律(海事法、運行禁止法、民法、電波法など)や、都道府県が制定する条例などの把握が必要不可欠です。事故やトラブルにより賠償金が発生することもある為、十分な操縦技術も必要です。
Hcubicでは、安全に運航するための座学と、水中ドローンを用いた実技講習を通じて、短期間での修了が可能となります。
講習プログラムを受講し、水中ドローンの操縦が合格レベルに達している場合に、日本ドローン協会が発行するROV操縦士技能証明書が取得できます。
講習タイムテーブル(例)
時間 | 科目 |
---|---|
9:00 | 挨拶と講習の説明 |
9:15~12:00 | 座学講習と3択筆記試験 |
12:00~13:00 | 昼食休憩 |
13:00~16:45 | 実技講習と実技試験 |
16:45~17:00 | 結果発表と講評 |
17:00 | 終了 |
学 科
学科講習は、下記の内容を学びます。
- 第1章
- 水中ドローンの基礎知識・歴史
- 第2章
- 水中ドローンに関係する法律
- 1.海上交通3法
- 2.航路標識法
- 3.河川法
- 4.水域に関連するその他の法律
- 5.漁業権侵害(密漁行為)
- 6. 水域特性を理解した水中ドローンの活用について
- 7.電波法並びに電気用品安全法
- 第3章
- 水中ドローンが進む仕組み
- 第4章
- 水中ドローンの各部位の名称
- 第5章
- リモコンとバッテリーの知識
- 第6章
- 各種センサーの名称と役割
- 第7章
- 知っておきたい気象や海流の知識
- 第8章
- 水中ドローン操縦者の責任
- 第9章
- 水中ドローン安全管理者の基礎
- 第10章
- その他の役に立つ知識(Q&A、役立つウエブサイトやアプリ紹介)
- 第11章
- 各種JDAドローン証明証の認定
※講習後に筆記試験があります。
技 能
技能講習では、下記の内容を学びます。
- ドローンの基本操作
-
- セッティング方法と注意点
- プレチェック ・アフターチェック
- 手入れと保管方法等など
- 課目A
-
- 始動
- 前進
- 直進移動
- 回頭
- ターゲット撮影
- 静止 等など・・・
- 課目B
-
- 課目Aの応用として
- 斜め移動
- 角度を維持したまま 潜航前進
- 撮影ターゲットにトリムダウン
- 角度を維持したまま 浮上前進
- 撮影ターゲットにトリムアップ 等など・・・
※講習後に実技試験があります。
料金表
※ライセンス発行料はすべて込みです。
※金額は全て税込です。
講習機QYSEA
コース | 料金 学科・実技 | 日数 学科・実技 | 受講条件等 | 追試の料金 |
---|---|---|---|---|
ベーシックコース | 77,000円 | 1日 | 22,000円 | |
エンタープライズコース | 99,000円 | 1日 | ベーシックコースの合格者 or 他団体認定証保持者 | 22,000円 |
インストラクターコース | 165,000円 | 2日 | エンタープライズコースの合格者 | 22,000円 |
講習機CHASING
コース | 料金 学科・実技 | 日数 学科・実技 | 受講条件等 | 追試の料金 |
---|---|---|---|---|
ベーシック・コース | 77,000円 | 1日 | 22,000円 | |
インストラクター・コース | 154,000円 | 2日 | ベーシック・コースの合格者 | 22,000円 |
講習会で使用するドローン
QYSEA

- FIFISH V6sは、全方向の動作の自由およびコンパクトなデザインを備えた、水中写真および産業検査の革命的な水中ドローンです。
- 最高6時間の延長潜水時間に対応し、安全かつ迅速な充電能力備えることにより中断時間を 減少するプレミアムパナソニックバッテリーを使用しています。


CHASING M2

- ここでは、業務にも使える例として「M2」という機種を紹介しておきます。
- 軽工業用水中ドローンで、4Kカメラを搭載し、全方向に360度移動できます。多種のマウントをサポートして複数の場面の応用ニーズを満たします。
8基のスラスター搭載による全方向に360度移動

